ヘアサイクル(毛周期)とは
人間の髪の毛は約10万本〜15万本ほどあり、1日に0.3mmのスピードで成長しています。毛髪には寿命があり、一定の期間を過ぎると自然に抜け落ちてきます。
抜け毛を見ると薄毛のことを心配する人がいますが、寿命を終えた髪が抜け落ちたことがほとんどなので問題ありません。そして、時間が経つとまた元の場所から毛が生えてきます。
このように、発毛と脱毛を繰り返すことをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。ヘアサイクルには「成長期」→「退行期」→「休止期」の3つの段階に分けられ、それぞれの期間が大体決まっています。ヘアサイクルには個人差がありますが、 女性で4〜6年、男性で2〜5年 と言われています。
それでは、それぞれの段階について詳しく見てみましょう。
成長期(2〜6年)
毛乳頭・毛母細胞が活発に活動して分裂を繰り返しており、髪が成長する期間になります。成長期の髪は、全頭髪の80%を占めています。
退行期(2〜3週間)
毛母細胞の分裂は減少し、毛母と毛乳頭が分かれて髪の成長が止まります。退行期は短く約2〜3週間しかありません。全頭髪の1%がこの状態となっています。
休止期(2〜3ヶ月)
毛母細胞の活動は完全に停止し、次の髪の毛の生成が始まります。また、脱毛が始まる段階でもあります。全頭髪の約10〜20%を占めています。
実はこのようなデータから、1日に抜け落ちる髪の毛の本数を計算することができます。
■女性で髪の毛の本数が15万本、ヘアサイクルが5年の場合
15万本÷5年÷365日=82.2本
■男性で髪の毛の本数が10万本、ヘアサイクルが4年の場合
10万本÷4年÷365日=68.5本
となります。
1日に抜ける髪の毛の本数が100本以内なら正常ですので、心配はありません。
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