脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)
脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)とは、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることによって起こる脱毛症です。円形脱毛症などとは違ってあまり聞きなれない脱毛症ですが、日本人男性の約3割もの方がこの症状の傾向があると言われています。
脂漏性脱毛症になると、雑菌が繁殖して栄養が毛根に行き届かなくなったり、毛穴に大量の皮脂がついてフタをしたような状態になるので、酸欠になってしまいます。
その結果、症状が進行すると、毛髪がきちんと育たなくなり、抜け毛などが多く見られるようになります。自分には関係がないと思っていても、水面下では症状が進んでいるかもしれません。
将来薄毛に悩まないためにも、できる対策はしておいたほうが良いでしょう。
脂漏性脱毛症の原因と治療
脂漏性脱毛症の原因はいろいろあります。
- 男性ホルモン(テストステロン)の過剰分泌
- 長い間、洗髪・シャンプーをしないことによる皮脂・雑菌の増殖
- 刺激の強いシャンプー剤・リンスの使用、または十分なすすぎ洗いができていない
- 偏った(肉中心の)食生活、不規則な生活習慣
- 精神的なストレス
などがそうです。上記の原因は円形脱毛症にも当てはまることなので、十分に注意が必要です。
脂漏性脱毛症の治療や対策としては、とにかく毛穴に詰まった脂質を取り除くことと、毛穴に皮脂が詰まらせない状態にすることが大切となります。
やはり頭皮を洗って清潔に保つことが大切です。シャンプーの際は、頭を揉むような感じで毛穴に詰まっている角栓を取り除きましょう。寝具を清潔に保つことも有効です。枕カバーや布団は、汚れが目立つようになる前に取り替えるのがいいです。
また、皮脂の代謝を促すビタミンとして、ビタミンB2・B6などがあります。食事が不規則な方は、サプリメントもうまく活用してみましょう。 →食生活の見直しとサプリメント
そして、アルコール・タバコはできるだけ控え、甘いものもほどほどにしておくべきです。ストレスを溜めないことも重要ですね。
なお、遺伝的な要因の脂漏性脱毛症は治療も困難となる場合があります。気になるときは病院の医師に相談をすることをおすすめします。
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