円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因はよくストレスであると言われていますが、実はまだよく分かっていない部分があり、はっきりとした研究結果は出ていません。
動物実験で人間と同じ脱毛周期をもっている動物がいないことも影響しているようです。
なお、一般的には次のような原因によるものとされています。
アレルギー性のもの
円形脱毛症の患者の毛根を調べてみると、リンパ球が多く集まっていることが分かっているため、自己免疫異常によって毛根にダメージを与えているということが知られています。自己免疫異常で一度攻撃がはじまってしまうと繰り返し攻撃するようになるので、毛根が破壊しつくされてしまいます。
アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患も、円形脱毛症に深くかかわりがあるとされ、これらによって引き起こされた症状は完治が困難だとされています。
※自己免疫異常・・・免疫系は普段は外部からの侵入物を攻撃し、われわれの体を守ってくれていますが、何かのきっかけでこの免疫機能に異常が発生して、自分の体の一部にもかかわらず攻撃してしまうことです。
非アレルギー性のもの
精神的な過度のストレスは、脱毛にも大きく影響していることが分かっています。それまでは何ともなかった人が、成人後に会社で働くようになって急に髪の毛が抜けるようになったという例も多くあります。
特に忙しい現在社会では、ストレスによるものと思われる脱毛症の発症例が増えてきています。ある日突然、脱毛巣に気づいてショックを受ける場合もあります。
しかし、ストレスが原因の円形脱毛症は、ストレスやプレッシャーを受ける環境が改善されれば、最短で6ヶ月ほどで完全に治ることがほとんどです。
ストレスが原因の脱毛症が増えている背景には、社会構造の変化、人間・家族関係の変化などの複雑な要因が絡み合っています。漠然とした先行きのない不安は大きなストレスとなり、体に様々な悪影響がでてきます。円形脱毛症もその1つに過ぎないのかもしれません。
他の原因として、遺伝的な要因も関係しているといわれています。家庭内で親族に脱毛症の方がいれば、何割かの確率で遺伝することが分かっています。
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