音を流すだけでPCがクラッシュする攻撃が登場!?
画像は動画「Blue Note: How Intentional Acoustic Interference Damages Availablity and Integrity -」より
世の中には音を聞いただけで異常が現れる音響攻撃というものがあるようです。
最近でも、中国に駐在する米政府職員1人が「異常な」音を聞いて脳に軽度の損傷を受けたというニュースがありました。ジャイアンの歌声もここまではなりません。
今回は、パソコンの内蔵スピーカーや近くにあるスピーカーから音を鳴らすだけでパソコンをクラシュさせることができるという音響攻撃が行われる可能性があることが指摘されています。
注意を呼びかけているのは、セキュリティ企業のESETという会社。ESETによると、この音響攻撃は「ブルーノート」と呼ばれています。
音の振動でハードディスクの読み書きヘッドとプラッターがそれぞれ振動を起こし、ハードディスクの損傷、ソフトウェアの誤作動、ファイルシステムの破壊などをもたらすというものです。
攻撃の影響を受けるのは、動く部品があるハードディスクが搭載されたパソコンであり、そのような部品がないSSDのパソコンには心配ないようです。
しかし、HDDとSSDと組み合わせたパソコンも多くあるので、全く無関係というわけにはいかないでしょう。
また、パソコンだけに限らず、撮影した映像をハードディスクへ記録している監視カメラなどの製品も影響が出てくるとされています。
ブルーノート攻撃の対策については、ハードディスクの磁気ヘッドが前後に振動するのを防ぐためのファームウェアのアップデートを提案しているということです。今後は念のためにこのようなアップデートも必須となってくるかもしれません。
Blue Note: How Intentional Acoustic Interference Damages Availablity and Integrity -
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